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特色塗装通信

難易度の難しい軟質素材への塗装事例のご紹介。環境に配慮したものづくりも支援して参ります

こんにちは。先月の特色塗装マイスターでは、他社様との取り組みについてご紹介しました。今月も、他社様との取り組み事例についてご紹介いたします。

3Dプリンターで作った素材に塗装を施しました

今回、ご一緒したのは株式会社ExtraBoldさん。3Dデジタル技術を駆使して、次世代のものづくりを実現するための研究開発を行われている会社です。

現在、注力されているのが3Dプリンターの開発。今回、弊社はExtraBold社が3Dプリンターで製造した試作品の塗装部分に携わらせていただきました。なお、1点からでも塗装できるののは、弊社の強みでもあります。

こちらは椅子です。サイズは縦110、横60ほどと、かなり大きめとなっています。

こちらはサンダル。甲の部分を塗装いたしました。

密着不可能とも言われる軟質素材の塗装も、弊社なら可能です

3Dプリンターで製造するものの材質は樹脂です。今回、塗装した椅子やサンダルの甲の素材は共にエラストマーでした。

このエラストマーの他、PP(ポリプロピレン)やゴムなど、「軟質素材」と呼ばれる素材は、塗料が密着できないとも言われるほど、塗装の難易度が高いものです。塗料の開発から行っている弊社では、こうした密着不可といわれる素材にも塗装を施すことができます。

今回、取り組んだExtraBold社からは以下のようなご感想をいただきました。

今回塗装していただいた椅子に使用しているエラストマーは、スクラッチに弱く傷つきやすかったこともあり、塗装をしたいと考えておりました。ただ、素材的に塗料が乗りづらく、また椅子としても荷重で座面が変形してしまうものだったため、塗装すること自体難しいと半ば諦めておりました。

しかし、マイスターズグリット様の密着塗装技術のおかげで全面塗装することができ、スクラッチも気にならなくなりました。着色においても、柔らかい材料にメタリック塗装ができるという新たな表現にも驚きました。非常に良い加工を行って頂き感謝しております。

軟質素材はリサイクル材にも多いもの。エコなものづくりを支援します

ExtraBold社は、リサイクル材でも使える3Dプリンターの製造にも取り組まれています。リサイクル材は、表面が塗料を弾きやすく、より塗装の難易度が高いものです。

しかし、弊社ではこうしたリサイクル材にも塗装できるよう、塗料や技術開発に取り組んでいます。

最近では、環境に優しい塗料へのお問い合わせも受けております。単に塗料自体が環境に優しいだけではなく、塗料を作る段階、塗装する段階で使われるエネルギー量が少ないものなど、「環境に優しい」にもさまざまな点があるのです。

SDGsやエコ、リサイクルなど、ものづくり業界においても環境配慮は重要なポイント。これからも、自然に優しいものづくりに貢献できるよう、技術開発に努めてまいります。